ヨーグルトの上澄み液の栄養と2つの活用法

ヨーグルトの上澄み液の正体は乳清(ホエー)

ヨーグルトを開封して時間をおくと、断面に水のようなものが溜まってきます。見た目や風味が苦手で捨ててしまうという方もいますが、その水には栄養が豊富に含まれているので捨てるのはもったいないのです。

その上澄み液の正体は、乳清と言われる牛乳から脂肪分などが取り除かれたものです。
乳清の他にも、ホエー(ホエイ)と言ったりします。

ヨーグルトは、もともと栄養価の高い牛乳などの動物性の乳を乳酸菌が発酵させたものです。
つまり、その上澄み液にも栄養がたっぷりと含まれており、さらに脂肪分が取り除かれているので低脂肪と、美容にもダイエットにも嬉しいものなのです。

この記事では、乳清に含まれる栄養素や、そのままヨーグルトと食べるのが苦手という方のために乳清の活用方法についてまとめていきます。

ヨーグルトの上澄み液に含まれる栄養素

乳清は高タンパクでなおかつ、低脂肪な食品です。
また、次のような多くの栄養素を含んでいます。

  • カルシウム
  • ビタミンB群
  • アミノ酸

乳清のタンパク質には、必須アミノ酸がバランスよく入っています。
アミノ酸は、体内で合成できるものと、体内では合成できないため食事によって摂取する必要があるものの2種類があります。

必須アミノ酸の種類と働き

必須アミノ酸は、動物によってその種類が異なる場合があります。
人の場合には、次の9つが必須アミノ酸になります。

  • イソロイシン
  • トリプトファン
  • トレオニン
  • バリン
  • ヒスチジン
  • フェニルアラニン
  • メチオニン
  • リシン
  • ロイシン

必要なアミノ酸を十分な量をとることも重要ですが、量と同じくらい大切なのが必須アミノ酸をバランスよくとることです。
アミノ酸が体内でしっかりと働くには、不足しているアミノ酸があってはいけません。
この考え方を、ドベネックの桶と言います。
つまり桶にためた水のように、桶の一箇所に低くなっている部分があればその高さに合わせて中の水は失われてしまいます。

ヨーグルトの上澄み液の活用方法

ヨーグルトの乳清には、非常に高い栄養素が含まれていますが、見た目や風味が苦手という方もいるでしょう。
せっかくの栄養を捨てずに摂取するためには、毎日の料理で乳清を使えないかを工夫するのが良いでしょう。
乳清を使ったレシピには、次のようなものがあります。

  • ホエードリンク
  • ホエースープ
  • ホットケーキ

料理に使う以外にも、コットンに染み込ませパックに使うという活用方法もありますが、刺激によって逆に肌が荒れてしまうこともあるので、まずは少量で試してみることをお勧めします。

ヨーグルトの上澄み液の栄養、活用方法のまとめ

ヨーグルトの上澄み液は、正式には乳清、またはホエー(ホエイ)と言います。
高タンパクで低脂肪なのに加えて、必須アミノ酸がバランスよく含まれているので、非常に高い栄養素を持っていると言えます。

そのため、捨てずにヨーグルト一緒に摂取するのがおすすめですが、味が苦手な場合にはスープやホットケーキなどに混ぜることで独特の風味を抑えることができます。

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