ヨーグルトメーカーの良いところの1つは、自分で好きな種類の牛乳とタネ菌(ヨーグルト・乳酸菌)を選べることです。
例えば、R-1などの毎日食べようと思うとちょっと高いヨーグルトでも、ヨーグルトメーカーを使えば低コストで量産することができます。
基本的にタネ菌は徐々に弱っていくので、永遠に増やしていくのは難しいかもしれませんが、それでもかなりお得です。
ただ、ヨーグルトの中にはちょっと甘みがついてものもありますよね?
加糖タイプのヨーグルトでも、自家製ヨーグルトのタネ菌として利用できるのでしょうか?
砂糖が入ったヨーグルトも種菌(タネ菌)として使える?
ヨーグルトとは、牛乳などを乳酸菌が発酵させたものを言います。
そのため、ヨーグルトに糖分が含まれていても、乳酸菌がしっかりと働いてくれれば自家製ヨーグルトを作るときのタネ菌として使えるのです。
以前までは、ブルガリアヨーグルトなどに、別途、砂糖(グラニュー糖)が添付されていましたよね。
最近では、砂糖が付いているヨーグルトは見かけなくなり、甘みがあるタイプも甘味料が使われている場合が多いです。
乳酸菌によって発酵条件が異なるため一概には言えませんが、タネ菌として加糖タイプのヨーグルトを選んでも問題ありません。
ただ、個人的には同じ乳酸菌を使用したヨーグルトで無糖(プレーン)と加糖があれば、無糖をタネ菌として使うようにしています。
糖分が含まれていてもヨーグルトを手作りすることはできるのですが、ヨーグルトメーカーの取扱説明書などを見ると「無糖・無添加」のプレーンヨーグルトが推奨されています。
目次
加糖タイプのヨーグルトを種菌にすると甘みは残る?
プレーンタイプのヨーグルトをそのまま食べるかたもいるでしょうが、私はハチミツ、ジャム、フルーツなどで甘みを加えて食べやすくしています。
手作りヨーグルトの場合には、タネ菌に加糖タイプのヨーグルトを利用しても、甘いヨーグルトはできません。
厳密な決まりがあるわけではありませんが、牛乳:ヨーグルト(タネ菌)=10:1くらいの割合で混ぜるため、ヨーグルトの甘さは消えてしまうのです。
甘みが欲しい場合には、できあがったものにハチミツや砂糖などを加えると良いでしょう。
種菌として使えないヨーグルトってある?
自宅でヨーグルトを作る場合には「無糖・無添加のプレーンヨーグルト」を使うのが基本です。
ただ、健康に良さそうな乳酸菌が入っているヨーグルトにはプレーンタイプを販売していないものもありますよね。
ヨーグルトメーカーは無糖タイプと同じ設定で、加糖タイプのヨーグルトも十分にタネ菌としての働きをしてくれます。
しかし、市販されているヨーグルトであればすべてタネ菌として利用できるわけではないようです。
菌は活発に動くことができる条件が決まっているので、色々と試してみると良いでしょう。
また、手作りしたヨーグルトをタネ菌として使うときにも注意すべき点があります。
スプーンなどですくって、一度手をつけた自家製ヨーグルトはタネ菌には向いていません。
空気中には雑菌もいるので、空気に触れてしまうのはあまり良くないのです。
手作りヨーグルトをタネ菌として再利用するなら、できあがったらすぐに真ん中あたりをすくって別容器に移しましょう。
そのまま時間が経過すると良くないので、そこからは早めに再度ヨーグルトメーカーで増やしていきます。
タネ菌は何度も繰り返して利用すると弱るので注意
乳酸菌は時間の経過とともに徐々に弱っていきます。
そのため、何回も自家製ヨーグルトから植え継ぎをしている場合には菌が弱ってしまっている可能性があるのです。
菌が弱ると乳酸発酵が十分にできず、ヨーグルトの固まりが悪くなることがあります。
乳酸菌が増えると酸性になり、雑菌は繁殖できないのですが、乳酸菌の働きが弱まると雑菌が増殖してしまう危険性もあるのです。
ヨーグルトが上手く固まらないというときは新しいタネ菌を使った方が良いでしょう。
まとめ:砂糖入りでもヨーグルトメーカーの種菌になる!
R-1などの少し甘みがあるヨーグルトでも、タネ菌として利用できます。
ただ、ヨーグルトメーカーでは「無糖・無添加のプレーンヨーグルト」がタネ菌として推奨されており、市販されているヨーグルトの中には利用できないものもあるのです。
一人暮らしだとプレーンタイプの大きなパックを購入すると、パック+手作りヨーグルトで食べきれない量ができてしまいます。
加糖タイプなら食べきりの小さなパックで販売されていることも多いので、ちょうど良い量に調整することもできますね。
1Lの牛乳で作ると余るかたは、小さなヨーグルトと500mlの牛乳を使うのがおすすめです。