ヨーグルトメーカーは複数の菌を混ぜても手作りヨーグルトができる?

最近は、スーパーでも、コンビニでも色々な種類のヨーグルトを置いてますよね?

特に健康に良さそうな、強さをひきだす乳酸菌が入っているR-1(明治)、内臓脂肪を減らすガセリ菌SP株ヨーグルト(雪印)、プラズマ乳酸菌が特徴のiMUSEなどは人気だと思います。

でも、大きなパックで100円〜150円くらいで販売されているヨーグルトと比較すると、やっぱりR-1などの値段は高めです。

それに、乳酸菌などの食品で体調を整えるにはある程度の期間は続けて食べる必要があるので、色々なヨーグルトに手を出し過ぎるのはNG!

そこで、今回はヨーグルトメーカーを使って「健康に良さそうな菌がぜんぶ入った最強のヨーグルト」を手作りしてみたいと思います!

ヨーグルトには複数の乳酸菌が入っている?

「ヨーグルトメーカーの種菌は2種類上混ぜても大丈夫?」と思うかたも多いでしょうが、実は、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は1種類とは限りません。

例えば、一般的なブルガリアヨーグルトの場合には、サーモフィルス菌とブルガリア菌という2種類の乳酸菌が入っているのです。

乳酸菌は33属に分類できて、サーモフィルス菌はストレプトコッカス属、ブルガリア菌はラクトバチルス属になります。
つまり、別の属に分類される乳酸菌同士でもケンカせずに、牛乳を発酵させてくれるのです。

ヨーグルトメーカーは2種類以上のヨーグルトを混ぜても種菌にできる?

ブルガリアヨーグルトと同じように、別々の乳酸菌が入ったヨーグルトを2種類以上をミックスしても、ヨーグルトメーカーの種菌にすることができます。

免疫機能を意識してR-1も食べたいし、内臓脂肪も気になるからガセリ菌SP株ヨーグルトも食べたいというなら、2種類をヨーグルトを混ぜた種菌を作りましょう。

ただし、いろんな乳酸菌を摂るためにヨーグルトを混ぜるときには注意点もあります。

2種類以上のヨーグルトを混ぜるときの注意点

ヨーグルトメーカーの種菌として推奨されるのは、以下のうちのどちらかです。

  • 無糖・無添加のプレーンヨーグルト
  • 市販されている粉末状の種菌

ヨーグルトメーカーの説明書を見ても、複数のヨーグルトを混ぜてはいけないとは書いていないと思います。

ただ、場合によっては混ぜたことで上手くヨーグルトができないこともあるのです。
そのときは、以下の2点をチェックしてください。

  1. 乳酸菌によって発酵温度が異なる
  2. 乳酸菌にはヨーグルトメーカーに向かない種類もある

①乳酸菌によって発酵温度が異なる

ヨーグルトの原材料は牛乳ですが、液体状の牛乳に乳酸菌を混ぜることで発酵さし固まっていきます。

しかし、ただ乳酸菌を混ぜれば良いというわけではありません。
乳酸菌は発酵する過程で乳酸を作り、その乳酸が牛乳に含まれているタンパク質を凝固させるから固まっていくのです。

つまり、乳酸菌が発酵してくれないと牛乳は固まらないということになります。
実は、乳酸菌は種類によって発酵に適した温度が異なるのです。

ある乳酸菌には最適な温度でも、別の乳酸菌には高過ぎる・低過ぎるというケースもあり、そうなると発酵は上手く進みません。

例えば、カスピ海ヨーグルトに含まれる乳酸菌は「クレモリス菌」ですが、発酵に適した温度は25℃前後で、ブルガリアヨーグルトの40℃前後と比較すると大きく違います。

このような菌の組み合わせは、あまり良くないので、菌ごとの発酵温度を把握しておくと良いでしょう。

ヨーグルトメーカーの温度設定については「【ヨーグルト別】失敗しないヨーグルトメーカーの温度・時間設定の早見表」で確認してください。

②乳酸菌にはヨーグルトメーカーに向かない種類もある

菌の分類の1つに、生息できる環境による分類法があります。
空気のあるところでも生息できる菌を好気性、空気のあるところだと上手く生息できない菌は嫌気性に分類できます。

人の腸内であれば嫌気性の菌も生育できますが、専用の施設や設備でもない限り自宅で嫌気性の乳酸菌を培養するのは困難です。

色々なヨーグルトを混ぜた種菌をヨーグルトメーカーで増やすことはできても、市販されている商品の菌の量やバランスとは違う可能性が高いでしょう。

乳酸菌や、腸の持つ免疫システムに関する研究が進み、色々な実験結果が出てきています。
しかし、トクホマークがついたヨーグルトを種菌にしたからといって、全く同じものをヨーグルトメーカーで作れるとは限らないのです。

ヨーグルトメーカーで複数の機能性ヨーグルトを混ぜてみた

【コンテンツ準備中です】

まとめ:ヨーグルトメーカーは菌を混ぜてもOK!ただし組み合わせに注意

ヨーグルトメーカーの種菌は、色々な種類のヨーグルトを混ぜても大丈夫です。
R-1やLG21など、複数の乳酸菌を組み合わせてもOK!

ただ、乳酸菌は種類によって増殖できる環境も違います。
それに、菌によっては空気がある環境では生きていけないものもあり、市販されている商品レベルの乳酸菌量やバランスを実現するのは難しいでしょう。

色々な組み合わせを試して楽しむ分には問題ありませんが、トクホなどの健康効果を期待するのであれば市販品をおすすめします!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Pick Up記事
腸内環境を良くしたいと考えているなら、ケフィアがおすすめです。

ヨーグルトは、1種類か2種類の乳酸菌が牛乳を発酵させるのですが、ケ…