ヨーグルトには乳酸菌などの腸内環境を整える菌が入っています。
腸内環境は、便秘や軟便だけでなく、腸が免疫機能で重要なポジションを担っていることから健康や体調にも大きく影響します。
また、ヨーグルトは牛乳を乳酸菌などが乳酸発酵させたものなので、牛乳と同じように非常に高い栄養価の食品です。
ただ牛乳には乳糖という糖が含まれているため、日本人に多い乳糖不耐症の方はお腹を壊しやすいというデメリットがあります。
一方で、ヨーグルトは乳酸菌が乳糖を分解してくれているため、お腹を壊す心配が少ないという特徴があります。
ヨーグルトに食べ合わせが良い・悪いがある?
そんなヨーグルトも食品同士の食べ合わせによって、効果がアップ、効果がダウンする可能性があります。
実は、毎日している食べ方が食べ合わせが悪いなんてこともあるかもしれません。
特に乳酸菌には一緒に摂ることで善玉菌を増やすことができる食品というのがあります。
その食品を知っていれば、効果的に菌活ができるというわけですね。
この記事では、ヨーグルトとの食べ合わせが良い食品、悪い食品についてまとめました。
目次
ヨーグルトとの食べ合わせが良い食品
ヨーグルトとの食べ合わせが良い食品には次のような食品があります。
- きな粉
- はちみつ
- 納豆
- コーヒー
きな粉やはちみつは一緒に食べている方も多いかもしれませんが、納豆やコーヒーといった意外な組み合わせも存在します。
ヨーグルトが健康に良いと言っても、あくまでも食品です。
そのため、適量を食べ続ける習慣をつけることが重要です。
様々な組み合わせがありますが、美味しく、無理なく食べることができる食べ方を見つけることが大切かもしれません。
次に、なぜこれらの食品とヨーグルトとの相性が良いのかを説明していきます。
きな粉やはちみつがヨーグルトと相性が良い理由
腸内環境を良い状態にするには、ヨーグルトなどの食品から乳酸菌を摂取することに加えて、腸内の乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やしていくことが重要です。
つまり、乳酸菌だけでなく、菌の餌も一緒にとることが大切ということです。
この菌の餌となる成分には、食物繊維やオリゴ糖などがあります。
きな粉やはちみつにはこのオリゴ糖が豊富に含まれており、ヨーグルトと一緒にとることで効果アップを期待できるのです。
このような、善玉菌の餌になる食品群はプレバイオティクスと呼ばれています。
ヨーグルトには砂糖やジャムを加える方も多いかもしれませんが、オリゴ糖やはちみつで甘味をつける方が、お腹の腸内細菌にとっては嬉しい食べ合わせなのです。
意外にもヨーグルトと納豆の組み合わせが抜群?
一緒に食べるイメージだけではあまり美味しそうではありませんが、乳酸菌を含むヨーグルトと納豆菌を含む納豆の食べ合わせが良いとテレビでも紹介され話題になっています。
作り方はとても簡単で、プレーンのヨーグルトと通常の納豆を混ぜ合わせるだけです。
納豆菌にも善玉菌を増やす働きが期待できるので、効果的な組み合わせと言えます。
関連記事:ヨーグルトと納豆の組み合わせで菌の力が倍増?でも味はどうなの?
ヨーグルトとコーヒの組み合わせが海外で流行中?
ベトナム発祥のヨーグルトコーヒー(コーヒーヨーグルト)が海外だけでなく、日本でも注目されています。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は腸内環境を改善してくれるので、便秘に悩んでいる方におすすめです。
そして、コーヒーに含まれるカフェインには、リパーゼという酵素の働きを活性化させる働きがあり、脂肪が燃えやすい状態にしてくれます。
また、カフェイン以外にもクロロゲン酸という抗酸化作用を持つポリフェノールの一種も含まれています。
クロロゲン酸には、脂肪が蓄えられるのを抑制する働きが期待できるので、コーヒーの2つの成分はダイエットを意識している方にもおすすめと言えます。
このコーヒーとヨーグルトを混ぜ合わせたヨーグルトコーヒーなら、ヨーグルトとコーヒーの良い成分を一緒にとることができます。
関連記事:ヨーグルトコーヒーの作り方
フルーツとヨーグルトの食べ合わせは悪い?
ヨーグルトにいちごやブルーベリーなどのベリー系のフルーツや、パイナップルやマンゴーを加えて食べる方も多いかもしれませんが、場合によってはフルーツ+ヨーグルトの食べ合わせはあまりよくありません。
もし、ヨーグルトを食べた後にお腹を壊すことが多い、という場合には要注意です。
まず、フルーツには多くの水分が含まれています。
フルーツや野菜などの水分を多く含む食品は、たくさん食べてしまうと体の中の温度を下げてしまいお腹をこわす原因になることがあります。
お腹が強くない場合には、冷蔵庫で冷えた状態ではなくできるだけ常温に近い状態でヨーグルト、フルーツを食べることをおすすめします。
朝の冷たいフルーツヨーグルトはお腹を冷やす?
また、お腹が弱い場合には朝に生野菜や冷たいフルーツヨーグルトを食べるのは避けましょう。
朝は気温だけでなく体温も下がっていますが、徐々に体温を上げて体のスイッチをオンにしていく必要があります。
そのため、朝はできるだけ冷たい食品や水分を多く含む生野菜やフルーツヨーグルトは控えましょう。
乳酸菌は1種類では意味がない?複数の菌をとるのが重要
腸内環境を整えるには、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は大切ですし、食べ合わせを意識することでより効率的に善玉菌を増やすことができます。
ただ、人の腸には何種類もの腸内細菌が数え切れないほど住み着いています。
良い腸内環境の条件は、善玉菌の数だけでなく、種類が多いことです。
なぜ、肉中心の偏った食生活が腸に悪いかというと、肉が多いと肉を餌にするような菌しか増えずに、野菜に含まれる食物繊維をエサにする善玉菌が減ってしまうからです。
腸内環境は、自然環境と同じように多様性がとても重要なのです。
しかし、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は通常は1種類か、2種類だけです。
そこでおすすめなのが、いつも食べているヨーグルトをケフィアに変えることです。
ケフィアは、複数の乳酸菌と酵母によって発酵する複合発酵食品です。
もしくは、複数種類の乳酸菌が配合されているサプリメントを選ぶのも効率的です。
おすすめは、16種類もの乳酸菌が配合されている乳酸菌革命です。
ヨーグルトだけでたくさんの種類の乳酸菌を摂取するのは難しいので、効率的に腸内環境を良くしていくのならサプリが良いのです。
ヨーグルトとの食べ合わせが良い食品・悪い食品まとめ
ヨーグルトに含まれる善玉菌を腸内で増やすためには、善玉菌の餌になるオリゴ糖を豊富に含むはちみつやきな粉と一緒に食べるのがおすすめです。
その他にも、納豆やコーヒーとの食べ合わせが菌活やダイエットの観点からおすすめです。
反対に、水分を多く含むフルーツはお腹を冷やすことがあるので、お腹が弱い方は注意が必要です。
冷蔵庫で冷えた状態ではなく、できるだけ常温に戻す、レンジなどで少し温めるなどの工夫をするのが良いでしょう。