ヨーグルトで歯磨きをすると歯周病を防げる?虫歯や口臭への効果は?

ヨーグルトで歯磨きすると歯周病を予防できる?その理由は?

しっかりと歯磨きをしていても口の中には細菌が数多く住んでいます。
通常であれば問題ないのですが、歯垢(プラーク)の磨き残しが多くあると、それをエサに細菌は増殖します。
特に歯間や歯と歯茎の間などは歯垢が残りやすく細菌の繁殖が起こりやすく、過剰に増えた菌は歯周病(歯槽膿漏)などの病気、口内トラブルを引き起こします。

歯周病を防ぐには普段からしっかりと歯を磨き、歯垢を残さないことが重要です。
また、ヨーグルトに含まれる乳酸菌には歯周病を予防する効果が期待されており、ヨーグルトを使った歯磨き方法に注目が集まっています。
ヨーグルト歯磨きによる歯周病対策の効果、やり方、注意点について説明していきます。

ヨーグルト歯磨きのやり方は?

ヨーグルト歯磨きの方法について説明していきます。
用意するのは次の3つだけなので、非常にかんたんです。

  1. 歯ブラシ
  2. 歯磨き粉
  3. プレーンヨーグルト(無糖ヨーグルト)

まずは、歯ブラシと歯磨きを使っていつも通りにブラッシングをします。
磨き残しがないようにブラシを横だけでなく、縦にしても磨いていきましょう。
特に歯並びが悪く隙間が空いている方、逆に重なっている部分がある方は丁寧に細かく磨いていくようにしましょう。

歯の表面を覆うエナメル質を落としすぎないように優しく磨いていくのもポイントです。
歯を磨き終わったら、口内をすすぎます。

そのあとに、今度は歯ブラシにプレーンヨーグルトをつけて同じように磨いていきます。
たくさんつけるのではなく、2回程度に分けてつけ磨いていくのが良いでしょう。

磨き終わったら、乳酸菌を口内に残すためにうがいをせずにそのまま吐き出しましょう。
はじめのうちは癖でうがいをしてしまいそうになりますが、ヨーグルトをつけて磨いたあとはうがいをしないのがポイントです。

ヨーグルトで歯磨きするメリットとデメリット

ヨーグルトでの歯磨きには、歯周病を防ぐほか次のようなメリットがあると言われています。

乳酸菌による虫歯の予防効果

歯周病も虫歯も原因は菌にあります。
そのため、原因菌となる歯周病菌、虫歯菌を殺菌する働きがある乳酸菌であれば予防効果を期待できます。

口臭予防

実は口臭の一因も口の中の細菌です。
唾液には殺菌効果があるのですが、唾液の分泌量が減り乾燥した状態が続くと菌が繁殖し口臭となります。
殺菌作用のあるヨーグルトであれば、匂いの原因となる菌を殺菌することができます。
また、ヨーグルト歯磨きだけでなく、食品として摂取することでヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌が善玉菌を増やし腸内環境を改善することによって口臭、体臭を軽減する場合もあります。

腸の働きが悪く老廃物を溜め込んでしまうと、それが口臭や体臭として現れます。
腸の動きを促すことは便秘の解消だけでなく、体臭、口臭にも関係するということです。

ヨーグルト歯磨きはやり方によっては効果がない?

ヨーグルト歯磨きには、注意点もあります。
それは、プレーンヨーグルトならどれでも良いというわけでない、ということです。

大切なのはヨーグルトで磨くことではなく、歯周病や虫歯の原因菌の殺菌作用がある乳酸菌が口内に残るということです。

LS1やロイテリ菌の働き

歯垢(プラーク)の中には多くの菌が住んでおり、それらが繁殖すると炎症(歯肉炎)などが起こり、症状が悪化すると歯周ポケットが弱り歯を失う原因にもなります。
歯周病の原因菌は複数ありますが、ジンジバリスという菌が主な原因菌であると言われています。
つまり、歯周病予防には、このジンジバリスの殺菌作用がある乳酸菌が重要になります。

すべての乳酸菌にジンジバリスに対する殺菌作用があるわけではありません。
実験による効果が報告されているのはLS1やロイテリ菌などの限られた乳酸菌です。

虫歯予防や歯周病予防にはこれらの乳酸菌が入ったヨーグルトを使用することがポイントになります。

歯周病予防には乳酸菌入りタブレットもある!

LS1やロイテリ菌入りのヨーグルトを購入するのは、実際のところ容易ではありません。
そのため、乳酸菌が入ったタブレットなどを試してみるのも良いでしょう。
口内の雑菌が繁殖しやすい夜の就寝前などに乳酸菌LS1入りのタブレットを噛まずに舐めてゆっくりと溶かすことで効果的に原因菌の繁殖を抑制して、歯周病予防を行うことができます。
甘味がついているものもありますが、砂糖による甘味ではなくキシリトールなどの甘味料なので、虫歯の原因にはなりません。

ただし、ヨーグルト歯磨きや乳酸菌配合のタブレットは日頃から行う予防方の1つです。

歯周病や虫歯は症状が悪化すると歯を抜かなければいけないケースもあります。
症状がすでにある場合には、歯科医などの専門家への受診ししっかりと治療をすることが重要です。
自身の判断ではなく、医師の判断を仰ぐようにしましょう。

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