乳酸菌サプリを摂り過ぎると副作用が出る?
乳酸菌は腸内フローラを整え、お腹の張りや軟便、便秘に効果があります。
乳酸菌は、ヨーグルトやキムチなどに豊富に含まれていますが、十分な量を毎日摂取するのは大変です。
そんな時に乳酸菌サプリメントなら、効率的に普段の食事では足りない分の乳酸菌を補うことができます。
しかし、安全なサプリといえども、菌をそんなにとって大丈夫なのでしょうか?
この記事では、乳酸菌サプリメントに副作用はあるのか、摂取するときの注意点について説明します。
目次
乳酸菌サプリの成分は何?過剰摂取を注意すべき成分は?
乳酸菌サプリには、たくさんの乳酸菌が配合されています。
1日にどのくらいの乳酸菌をとるべきかは専門家によっても意見が分かれるようです。
ですが、ヨーグルトでいうと1日あたり200g前後が目安と言われています。
そもそもヒトの体の中には、控えめに言っても100兆個の細菌が存在するそうです。
細菌の中には、悪玉菌と言われる数が増えると悪さをするような菌もいますが、乳酸菌の多くは善玉菌です。
そのため、ヨーグルトやサプリメントに含まれる乳酸菌であれば摂りすぎによる副作用は心配ないでしょう。
ビタミンや甘味料にも注意?
乳酸菌サプリには、乳酸菌以外にも様々な成分が配合されています。
例えば、ビタミンCや食物繊維、オリゴ糖などは善玉菌のエサになるため、乳酸菌サプリにはよく一緒に配合されています。
乳酸菌自体に副作用はなくても、その他の成分の摂りすぎには注意を払う必要があります。
ビタミンCは水溶性のため、不要な分は尿と一緒に体外に排出されます。
ビタミンCの1日の摂取目安量は、800mgです。
水溶性のビタミンCは体外に排出されやすいといえども、目安量を超える場合には下痢や吐き気などの症状がまれに出る場合もあります。
また、食物繊維やオリゴ糖も種類によっては消化されにくい特徴を持つため、吸収されずに腸まで届きます。
そのため便の材料になったり、腸の働きを促したりと便秘の解消に効果的なのですが、摂りすぎは逆に便秘、下痢、お腹の張りなどを引き起こすことがあります。
サプリメントは食品ですが、足りない栄養を補うものだということを覚えておきましょう。
乳酸菌の摂取目安はどれくらい?
乳酸菌はビタミンなどのように摂取目安というのが決まっていません。
スーパーで購入できるヨーグルトや乳酸菌飲料には、1mlあたりに1,000万個の乳酸菌が含まれています。
ヒトの腸内細菌はそれよりずっと多いので、通常の食事やサプリメントの摂取であれば心配はありません。
十分な量の乳酸菌を乳酸菌飲料や、加糖タイプのヨーグルトで摂取しようと思うとカロリーが気になります。
サプリメントなどでも効率的に摂取するのが良いでしょう。
乳酸菌サプリメントを飲んではいけない人って?
乳酸菌サプリメントは、誰でも飲んで良いのでしょうか?
例えば、乳製品アレルギーの方などは特に心配になるかもしれません。
まず、乳酸菌自体はアレルゲンではないので、乳製品アレルギーの原因とはなりません。
しかし、乳酸菌サプリメントには他の成分も入っています。
そのため、アレルギーがある方はアレルゲン情報をしっかりとチェックしましょう。
サプリメントのパッケージにアレルギーに関する情報が記載されているので、購入前に確認しましょう。
また、薬を服用中の方も、かかりつけ医に飲み合わせについて相談するのが良いでしょう。
乳酸菌サプリと整腸剤は何が違う?
乳酸菌サプリと同じように考えているかもしれませんが、乳酸菌サプリと整腸剤には明確な違いがあります。
整腸剤は薬なので、用法や用量に決まりがあります。
サプリのように、飲んでも飲まなくてもいい、量を自分で調節できるわけではありません。
医薬品は幾つかの種類に分類でき、ビオフェルミンなどの整腸剤はドラッグストアなどで医師の処方なしで購入ができる医薬部外品になります。
ビオフェルミンは、ヒト由来の乳酸菌で整腸作用(便通を整える)、軟便、便秘に効果があります。
現在の症状に対しては整腸剤、日頃からの腸内環境の改善には乳酸菌サプリメントと考えても良いでしょう。
乳酸菌サプリにも好転反応はある?
副作用と似た言葉に好転反応があります。
好転反応とは、もともと東洋医学で用いられる言葉で、サプリメントや健康食品を摂取した時に、はじめに出る症状のことです。
これまでに摂取していなかったサプリメントを摂ることで、体がその刺激に慣れていないため一時的に起こる症状のことを指します。
ですが、サプリメントは食品ですので好転反応と言う言葉を使うことは適切ではありません。
法律によっても、サプリメントや健康食品に対して好転反応を謳うことは禁止されています。
乳酸菌の効果は何?
乳酸菌は善玉菌を増やすと言うメリットがあります。
人の腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類に分類できます。
悪玉菌は、有害なガスを排出するので体の中に長い留めておくのは悪影響があります。
善玉菌は悪玉菌の繁殖を抑えるだけでなく、腸を刺激して便秘解消を手助けするので悪玉菌を体外に弁と一緒に排出してくれます。
乳酸菌は、動物性乳酸菌、植物性乳酸菌に分類できます。
日本人にはヨーグルトやチーズなどに含まれている動物性の乳酸菌よりも、漬物などの発酵食品に含まれる植物性乳酸菌との相性が良いと言われています。
植物性乳酸菌は酸や熱に強く、生きたまま腸まで届きやすいという特徴があります。
乳酸菌やビフィズス菌は基本的に酸や熱に弱いので、腸に届く前に死滅菌となってしまいます。
菌が生きていなくても善玉菌を増やすには効果的なのですが、生きたまま腸まで届けるには耐熱性のあるカプセルなどを使ったサプリメントで摂るのが良いでしょう。