腸内細菌を増やす成分には、ビフィズス菌、乳酸菌、オリゴ糖、食物繊維などたくさんあります。
実はコーヒーにも腸内細菌に働きかける成分が含まれており、コーヒーに乳酸菌を加えて乳酸菌コーヒーが市販されています。
コーヒーを飲むのが習慣になっている人も多いと思いますが、その習慣の中で一緒に乳酸菌も摂取することができたら嬉しいですね。
ワンダ乳酸菌コーヒー(希釈用)
缶コーヒーで有名なワンダから乳酸菌が入ったコーヒーが販売されています。
乳酸菌は食品の風味への影響が小さいので、普段からコーヒーを飲んでいる人なら味を変えずに手軽に乳酸菌を摂取できます。
希釈用なので牛乳などで割って飲むことができ、甘さのない無糖タイプと、優しい甘みのある2タイプがあります。
ボトル1本で約10杯分になるので、1週間くらいは持ちそうですね。
目次
乳酸菌コーヒーは腸内細菌にどう影響する?
人の腸にはたくさんの細菌が住んでいます。
生物学上の分類ではありませんが、人の体に良い影響を持つものを「善玉菌」、悪い影響を持つものを「悪玉菌」と分類します。
そして、そのどちらにも分類されないものを「日和見菌」と言います。
乳酸菌は、この善玉菌を増やすエサにもなるので乳酸菌をたくさん含むヨーグルトなどは腸内環境の改善に効果的なのです。
コーヒーに含まれている成分にも腸内細菌への影響があるものがあります。
- タンニン
- クロロゲン酸
コーヒーのタンニンは乳酸菌の育成を阻害する?
コーヒーにはタンニンという成分が含まれています。
このタンニンには、乳酸菌の発酵を阻害する働きがあると言われています。
タンニンは、ポリフェノールの1種でカテキンにも微生物の育成を阻害する働きがあるという報告があります。
ただ、だからと言って乳酸菌とコーヒーを組み合わせると効果がなくなってしまうわけではないようです。
あくまでも、ポリフェノールが乳酸菌の発酵を阻害するということらしいので、発酵する必要がないのであれば問題ないでしょう。
クロロゲン酸が腸内細菌の数を増やす?
タンニンとは反対に、コーヒーに含まれるクロロゲン酸には腸内細菌を増やす作用があると報告されています。
また、クロロゲン酸だけでなく、コーヒーの抽出後のコーヒー前にはコーヒーオリゴ糖が含まれています。
オリゴ糖も善玉菌を増やす成分として知られており、腸に届くまで消化吸収されにくく、腸でエサになるため善玉菌が増殖する手助けをしてくれるのです。
ベトナムではヨーグルトコーヒーと呼ばれるドリンクもあります。
自宅でも簡単に作れるので、気になる方はチェックしてみてください。
関連記事:ヨーグルトコーヒーの作り方|自宅で簡単に作れる?
乳酸菌コーヒーは結局、腸内細菌にとってプラス?マイナス?
コーヒーにはタンニン、クロロゲン酸などの成分が入っています。
タンニンとクロロゲン酸で腸内細菌にとってのメリット、デメリットそれぞれが報告されていますが、乳酸菌コーヒー自体は腸内環境にとってプラスだと思います。
腸内環境を改善していくには、継続して乳酸菌やビフィズス菌を摂取していくことが重要なので日々の食事にプラスして乳酸菌を取れる点は大きなメリットです。
ただ、乳酸菌は数だけでなく種類も重要です。
偏った食事は、偏った腸内環境につながるので色々な食品から乳酸菌を摂ることをおすすめします。