ヨーグルトメーカーがあれば、牛乳と種菌(スターター)だけでどんどん手作りヨーグルトを増やすことができます。
多くのかたは最初の種菌に、市販されているヨーグルトを利用していると思います。
そして、手作りしたヨーグルトは種菌としても使えるので、2回目以降は市販品を買わなくてもOKなのです!
ただ、手作りのヨーグルトに「何回も継ぎ足しするのは衛生的にどうなの?」とか、「何回も移し替えていたらとろとろで固まらなくなってきた!」という声もあります。
ヨーグルトメーカーの種菌に継ぎ足すのは3回までがおすすめ
決まりがあるわけではありませんが、個人的には「継ぎ足しで作るのは3回まで」と決めています。
4回、5回でも植え継ぎはできると思いますが、回数が増えるにつれてヨーグルト作りに失敗する可能性も高くなるのです。
ネットには数年間に渡って移し替えをしながら増やし続けている猛者もいるようですが、永遠に繰り返しができるわけではないのです。
何度も繰り返しヨーグルトメーカーを使ってきた経験から言えば3回くらいを目安に新しい種菌を使うことをおすすめします。
本当は毎回新しいものを使うというのが正解なのですが、再利用した方がお得なので、私は3回ルールを設けています。
この記事では、ヨーグルトを継ぎ足しで増やすのが難しい理由、上手に植え継ぎする方法について説明していきますね。
目次
ヨーグルトを無限に増やすのは難しい理由
ヨーグルトは牛乳を乳酸菌が発酵させたものです。
そのため、ヨーグルトメーカーで使う種菌に含まれる乳酸菌のパワーが植え継ぎでは重要になります。
ただ、種菌を繰り返して使うのには2つの注意点があります。
- 雑菌が入る確率が上がる
- 乳酸菌の働きが弱くなる
①植え継ぎは雑菌が入る確率が上がる
ヨーグルト作りには乳酸菌以外の雑菌が天敵になります。
そのため、ヨーグルトメーカー専用の容器や、種菌と牛乳を混ぜるスプーンなどはすべて使う前に熱湯で消毒をします。
ただ、消毒が不十分だったり、空気中に漂う雑菌が入ったりすると乳酸菌の働きを邪魔してしまうのです。
封を開けたばかりの牛乳とヨーグルトならOKですが、何度も植え継ぎを繰り返していると雑菌が入り込む可能性はぐんと上がります。
②植え継ぎは乳酸菌の働きが弱くなり固まりが悪くなる
また、乳酸菌は時間の経過とともに徐々に力が弱まっていきます。
粉末状の種菌も同様で、購入してからずっと使っていなかった種菌だと、働きが弱くてヨーグルトができないケースがあるのです。
もし、ヨーグルトの固まり方が緩い場合には、何度も繰り返す間に種菌としてのパワーがなくなった可能性があると考えましょう。
ヨーグルトの正しい増やし方・継ぎ足し方
できるだけ長く種菌として利用したい場合には、雑菌が入り込まないように細心の注意を払いましょう。
基本は手洗いと、使用する容器などの熱湯殺菌です。
目には見えなくても、私たちの生活している環境には数多くの菌が存在しています。
すべての菌が悪い菌というわけではありませんが、ヨーグルトを作るのであれば、できるだけ雑菌が入り込まないようにした方が成功率が上がります。
長年、ヨーグルトを作っていると熱湯での殺菌が面倒になってきますが、サボらずに毎回行いましょう。
ヨーグルトが固まらないだけなら良いですが、雑菌の方が繁殖するとお腹をこわしてしまう危険性もあるのです。
そして、自家製ヨーグルトを種菌とするときは、できあがったヨーグルトの真ん中あたりをすぐにすくってください。
雑菌がつきやすい上部を避けることと、時間の経過で雑菌が入り込むの防ぐのがポイントです。
ヨーグルトの継ぎ足しは3回まで!毎回変えるのが衛生的
何度もヨーグルトの種菌を移し替えていると徐々に菌が弱くなっていきます。
そのため、多くても3回くらいを目処にして新しい種菌を使ってください。
気をつけていても、自宅だと雑菌が入り込む可能性は十分にあります。
乳酸菌が作る乳酸のおかげで雑菌は増えにくいのですが、乳酸菌が弱くなると雑菌が繁殖してヨーグルトが固まらない、お腹をこわしてしまうリスクがあるのです。
衛生面を考えると毎回新しい種菌を使うのがおすすめです。