自家製ヨーグルトのレシピや活用術はネットを調べるとたくさん出てきますが、ほとんどはヨーグルトメーカーで作ったものだと思います。
「私もヨーグルト作ってみたいけど、ヨーグルトメーカー買うのはハードル高いなあ」
と感じている人も多いのではないでしょうか?
実は、ヨーグルトメーカーがなくても家でかんたんにヨーグルトを手作りすることができるのです。
ヨーグルトメーカー不要で自家製ヨーグルトを作る3つの方法
ヨーグルトというのは、動物の乳を乳酸菌が発酵することで固めたもののことです。
もともとは、搾乳したものを容器に入れて保存してところ、風味が変化して酸味が出てくることに気がつき発酵乳の歴史がスタートしました。
つまり、ヨーグルトは自然な状態でも条件を満たせば作ることができるのです。
今回は、ヨーグルトメーカーを使わないヨーグルトの手作り方法を3つ紹介していきます。
- 常温で発酵できる菌を使う
- ヨーグルトウォーマーを使う
- 保温容器を使う
目次
①常温で発酵できる菌を使う
ヨーグルトを作る乳酸菌は種類によって活発に動ける温度が異なります。
一般的なブルガリアヨーグルトは、乳酸発酵を進めるためには人肌程度の40℃をキープしなくてはいけません。
そのため、真夏であっても常温で発酵させるというのは困難です。
ただ、中にはもっと低い温度で発酵してくれる菌もあります。
25℃前後で発酵するカスピ海ヨーグルト
ヨーグルトの中でもカスピ海ヨーグルトであれば、常温での発酵も可能です。
必要な温度は25℃~27℃なので、寒くない時期であれば室温でもOK!
一晩あれば牛乳からカスピ海ヨーグルトへと変身するので、夏場であれば夜仕込めば朝に、初夏や夏の終わりなら朝仕込んで夜には完成しています。
25℃前後で発酵するケフィア
ケフィアは乳酸菌だけでなく、酵母も発酵する複合発酵の発酵乳です。
カスピ海ヨーグルトと同じように25℃~27℃で発酵が進んでいきますが、発酵時間は長く24時間程度かかります。
そのため、夜間の気温が下がる季節だと作りにくいでしょう。
初夏〜秋前くらいの暖かな日であれば十分に室温でケフィアを発酵させることができます。
②ヨーグルト ウォーマーを使う
ヨーグルトメーカーを使わずにヨーグルトを作る2つ目の方法が「ヨーグルト ウォーマー」です。
原理としてはヨーグルトメーカーと大きな差はありませんが、より簡易的なものになります。
使い方もかんたんで、まずは牛乳パックにタネ菌となる市販されているヨーグルトを混ぜます。
そのあとに、蓋を閉じた牛乳パックにヨーグルトウォーマーを巻きつけてスイッチを入れるだけです。
あとは時間がたったらヨーグルトウォーマーを外せば、パックの中でしっかりと固まったヨーグルトができているはずです。
実は、ヨーグルトウォーマーはケフィアを作る際によく使われます。
ケフィアは発酵するまでに1日以上かかるので、どうしても温度の変化の影響を受けやすいのです。
ですが、ヨーグルトウォーマーを使えば1年中安定してケフィアを作ることができます。
③保温容器で代用する
最後はちょっと面倒な方法ですが、保温性のある容器で代用します。
保温機能が高い水筒などであれば長い時間ある程度の温度を保つことができるので、工夫すればヨーグルトを作ることもできるのです。
用意するのは次の3つ。
- 保温性のある水筒などの容器
- 牛乳
- ヨーグルト
ポイントはできるだけ温度を下げない状態を作り出すこと。
牛乳やヨーグルトは冷蔵庫から出したばかりだと冷たくて、そのままだと乳酸菌は発酵できません。
だから、レンジでチンして40℃くらいまで温めてあげると成功率が増します。
また、水筒には45℃~50℃くらいのお湯を先に入れておき、温めておくと良いでしょう。
作り方は、温めた水筒に牛乳とヨーグルトを加えて混ぜ、約8時間程度、動かさずに放置するだけです。
温度が保たれて乳酸菌が発酵していれば液体状から、とろっとしたヨーグルトに変化しています。
注意点としては、温めすぎは避けること、容器は煮沸消毒しておくことの2つです。
乳酸菌は温度が低いと働きませんが、温度が高すぎると死滅してしまいます。
また、手作りヨーグルトにとって雑菌は天敵なので、容器は煮沸消毒しておき、作る前にはしっかりと手を洗いましょう。
まとめ:低温発酵できる菌ならヨーグルトメーカーは不要!
- 常温で発酵できる菌を使う
- ヨーグルトウォーマーを使う
- 保温容器を使う
ヨーグルトメーカーを使わずに自家製ヨーグルトを作る方法を3つ紹介しましたが、おすすめは常温でも発酵できる菌種を使うことです。
乳酸菌は発酵の過程で酸を出すので、雑菌は繁殖しにくいのですが、ヨーグルトメーカーを使わないで作ろうとするとちょっと心配です。
思ったように温度が上がらなければ牛乳が悪くなる危険性が高いので、おすすめは室温で発酵できるカスピ海ヨーグルトやケフィア!
ケフィアならタネ菌と一緒にヨーグルトウォーマーもセットでけっこう安く入手することができます。
ケフィアは乳酸菌だけでなく、酵母も摂ることができるのも嬉しいメリットですね。
手作りヨーグルトは失敗するとお腹を壊してしまう、捨てなくてはいけないなど良いこと0なので、かんたんに作れるタネ菌やヨーグルトウォーマーを使用することをおすすめします。