ビフィズス菌ロンガム種とは?
ビフィズス菌にはたくさんの種類があります。
現在ではビフィズス菌は30種類の菌種に分けられます。
ロンガム菌は、さらに亜種のインファンティス菌とロンガム菌の2つの分けることができます。
インファンティス菌は主に乳児の腸内に住んでおり、ロンガム菌は成人の腸内でも確認ができます。
この記事ではロンガム菌の働きやロンガム菌を使っているサプリメントやヨーグルトについて説明します。
目次
ビフィズス菌ロンガム種の働き
ビフィズス菌ロンガム種は生きて腸まで届きやすいと言う特徴があります。
酸や熱に弱い菌は、胃酸などの影響で腸に届く前に死菌となってしまいます。
また、ビフィズス菌は偏性嫌気性と言う空気に触れるような場所では生きてはいけない性質を持っています。
ビフィズス菌ロンガム種には、次のような効果の報告がなされています。
便秘の解消
ビフィズス菌ロンガム種を摂取することで、対照食品群の摂取と比べて排便回数の増加したという実験結果が報告されています。
便秘の原因は様々ですが、腸の働きを正常することが重要です。
ビフィズス菌は乳酸以外にも、酢酸を作り出します。
酢酸には強い殺菌作用があるため、悪玉菌の増殖を抑えるとも言われています。
腸内フローラの改善
腸内には善玉菌以外にも、悪玉菌、日和見菌が存在します。
ビフィズス菌ロンガム種の摂取により、糞便中のビフィズス菌の占有率が増加し、逆にアンモニアの量は減少したという報告があります。
ビフィズス菌ロンガム種を使っているサプリメント
ヘルスエイドビフィーナシリーズ(森下仁丹)
ヘルスエイドビフィーナにはロンガム種BB536が配合されています。
ロンガム種BB536は、腸内フローラを整え、便通を改善する効果が報告されています。
ビフィーナシリーズには、生きたビフィズス菌を25億個含むビフィーナR(レギュラー)をはじめ、次のような商品があります。
- ビフィーナR(レギュラー)
- ビフィーナS(スーパー)
- ビフィーナEX(エクセレント)
これらは1袋で1日分ですので、30袋タイプなら約1ヶ月分、60袋タイプなら約2ヶ月分ということになります。
さらに、これらの顆粒タイプ以外にも、錠剤タイプのビフィーナS(スーパー)Pearl(パール)もあります。
ビフィーナシリーズは、機能性表示食品です。
通常の食品には特定の効果を謳うことは法律によって制限されていますが、機能性表示食品であれば、特定の保健の目的が期待できることを表示して販売することができます。
ビフィズス菌ロンガム種配合のヨーグルトはある?
ヨーグルトは、生乳を乳酸菌が乳酸発酵させることでヨーグルトになります。
そのため、ヨーグルトには乳酸菌は必ず入っていますが、ビフィズス菌は必ず入っているというわけではありません。
ロンガム種のビフィズス菌が入っているヨーグルトといえば、森永乳業のビヒダスBB536です。
ビヒダスBB536には、プレーンタイプ、脂肪ゼロタイプ、オリゴ糖によって甘味を加えた加糖タイプがあります。
ビフィズス菌や乳酸菌の摂りすぎにはデメリットはある?
人の腸内には、数多くの腸内細菌が存在しています。
腸内細菌は、人の体に有益な働きをしてくれる善玉菌のほか、有害な働きをする悪玉菌、そのどちらにも属さない日和見菌に分類できます。
腸内環境を整えるには、悪玉菌の増殖を抑制し、善玉菌を増やしていくことが重要になります。
ビフィズス菌は、善玉菌の代表とも言えますがヨーグルトやサプリメントで大量に摂取しても大丈夫なのでしょうか?
まず、ヨーグルトやサプリメントに含まれるビフィズス菌は1日の摂取量を守れば問題ないでしょう。
ヨーグルトは1日200g前後、サプリメントは表記されている量が目安となります。
また、ビフィズス菌の中にはビタミンB群のビオチンを消費するものもいます。
マウスによる実験で、皮膚への炎症の防止に関係していることがわかり、ドイツ語で皮膚を意味するhautからビタミンHとも言われています。
フェカリス菌などはビオチンを消費して増殖すると言われていますが、ビフィズス菌の中にもビオチンを消費するものもいます。
しかし、ビオチンは欠乏しにくく、通常の食事やサプリメントから摂取している分にはビオチン不足の心配はないでしょう。